小泉進次郎らが提言し続けてきた「人生100年時代の社会保障」、3年越しで政府方針へ!!

2019年6月21日、「経済財政運営と改革の基本方針2019~『令和』新時代:『Society 5.0』への挑戦~」(骨太方針2019)が経済財政諮問会議での答申を経て、閣議決定された。「骨太方針」とは、国の予算編成の土台となる政府の方針を示すものであり、首相の判断によってその内容は最終決定される。

この「骨太方針2019」の社会保障改革に関する基本的な考え方として、小泉進次郎が自民党 厚生労働部会長として発表していた「新時代の社会保障改革ビジョン」が盛り込まれた。

小泉をはじめとする有志若手議員らが3年前、2016年から提唱し続けてきた「人生100年時代に合った国民目線での社会保障改革」が、国・政府の方針として動き出すこととなった。

2016年に設置された「2020年以降の経済財政構想小委員会 」で議論開始

今回の「骨太方針」に含まれた提言内容の検討は、3年前に小泉ら若手議員を中心に設置された「2020年以降の経済財政構想小委員会 」での議論に遡る。

このとき、小泉ら小委員会のメンバーは「レールからの解放」を発表した。

昭和の時代、高度経済成長期の日本は、「20 年学び、40 年働き、20 年の老後を過ごす」という人生プランを標準とし、 社会保障制度も、人生80年モデルを前提に整備されてきた。

ところが、医療の高度化などによって「人生100年時代」が当たり前になり、少子高齢化と人口減少が加速する2020年以降、昭和型の社会保障制度は早晩破綻を迎えてしまう。そしてなにより、国民の生き方や価値観をひとつの枠(既存のレール)に押し込めてしまっては、誰も幸せにならない。そこで、人生100年時代に即した多様な生き方・働き方が選択しやすくなる、新しい社会保障改革に取り組むと宣言したのが「レールからの解放」だった。

自民党 厚生労働部会長に就任し、新時代に即した社会保障改革を牽引

小泉ら有志議員たちは、「レールからの解放」での考え方をベースに、この3年間、様々な提言や活動を続け、2018年10月には小泉が自民党厚生労働部会長に就任した。党内で社会保障政策を取りまとめる立場として、人生100年時代に見合った政策に関する議論を深化させていった。

ここでは国民起点プロジェクトチーム(PT)を立ち上げ、提供者側(=厚生労働省)の目線ではなく、受け手(国民・企業・自治体)の目線で、厚生労働行政の課題解決・効率化に取り組んできた。その具体的成果として、「ねんきん定期便」の見直しや介護現場のペーパーレス化、教育訓練給付の拡充など、実際に制度の変更もはじまっている。

また、国民起点PTが推進した厚生労働分野の改革と併せ、同じく厚労部会内の全世代型社会保障改革ビジョンPTでは、新時代にふさわしい全世代型社会保障のあり方が検討されてきた。そして、両PTで議論されてきた内容を基に、2019年4月には、自民党 厚労部会として「新時代の社会保障改革ビジョン」を発表を行っている。

小泉進次郎ブログより

年齢を超えて社会の支え手を増やす「リバランス」で社会保障を立て直す

令和の時代は、本格的な人生100年時代が始まり、人口減少社会が到来するなど、大きな社会構造変化が訪れる。この大変革の時代に社会保障を持続可能なものにするには、なにが必要なのか? 小泉の出した答えは、「社会保障のサービスを受け取る人と、負担する人のアンバランスを正すこと」だった。

小泉の考えを簡単に紹介しよう。これまで、社会保障改革には2つの道しかないと考えられてきた。

「第1の道」は、社会保障を受ける側(=支えられる側)の給付をカットし、負担する人(=支える側)の負荷を軽減するものだ。

「第2の道」は、支える側の負担を増やし、支えられる側への給付となる歳入増加を図る道だ。

すなわち、「給付を減らすか、負担を増やすか」。この(どちらを選んでもアンバランスな)二者択一だけで語られてきたからこそ、社会保障の議論は国民に閉塞感をもたらしてきた。しかし、ここで小泉は「第3の道」があると言う。アンバランスな構造そのものを組み替える「リバランス」という発想だ。

第1・第2の道で言う「支えられる側」とは、従来65歳以上とされてきた高齢者のことを指す。
しかし、人生100年時代にあって、本当にすべての65歳が「高齢者」なのか? すべての65歳を「支えられる側」としてもいいのか? 人生100年時代には、定められた「レール」を走るような生き方がすべてではなく、年齢を問わず大学に通うなどの「学び直し」支援もある。また、65歳を過ぎても働きたいと考える人は多数おり、何歳になっても長く安心して働ける環境作りも進んでいる。

新時代には、こういった多様な生き方が歓迎されるよう、壁を取り払い、エイジフリーな社会の支え手を増やす。そうすることで、「支える側」と「支えられる側」のバランスを立て直す。それが第3の道、「リバランス」だ。
この「リバランス」を基にした「新時代の社会保障改革ビジョン」での提言ほぼすべてが、政府の「骨太方針2019」に反映されたのだ。

どの国にも負けない、人生100年時代の自由な選択を後押し

3年に渡り議論し続けてきた内容が、国の方針として採り入れられたことを受けて、小泉は自身のブログにこう綴っている。「アメリカと中国という大国の狭間で生きる日本の強みとは、個人の自由と選択という価値にあると思います。一人ひとりが自分の中の自由の価値、個人の選択に基づいて多様な生き方、働き方ができる国にしたい。」

今後も、「人生100年時代」に合った社会の基盤作りの中心人物として、小泉の活躍に期待が高まる。